5年前に富澤さんのお繋がりで観察園にお茶の苗木を頂き、
そのご縁で今回は京都の宇治茶「祇園辻利」の本社へ、お茶学習会に参加しました。
祇園辻利の本店前で本社の方と待ち合わせをして、祇園の町や「建仁寺」を案内して頂きました。
花見小路を入ると大勢の外国人や着物を着た観光客が行き交い、
可愛いお店が立ち並んでおり、ついつい足を止めてしまいます。
花見小路の突き当たりに「建仁寺」というお寺があり、
祇園辻利の方から「京都最古の禅寺で風神雷神図があったお寺です」と紹介されました。
(実物は京都博物館に所蔵され、今あるものは、陶版製のものやコピーのもの)
また、開山した「栄西禅師」は、鎌倉時代に中国から茶種を持ち帰り
「喫茶養生記」を書き残した「茶祖」と云われる人物です」と教えて頂きました。
お寺の中には、趣向を凝らした禅庭や茶室、仏殿天井の108畳の広大な龍の絵や、
中国賢者の襖絵等の美術品の展示があり、ゆっくり見て回ると、
2、3時間はあっという間に過ぎてしまいそうな広さでした。
その後、本社にうかがい祇園辻利の安田部長さまより、宇治茶について説明をして頂きました。
元々、宇治茶を作っていた宇治村が廃藩置県により、滋賀と三重と奈良と京都に分かれ、
滋賀はその後「近江茶」、三重は「鈴鹿茶」、奈良は「大和茶」と呼ばれるようになった事、
「宇治茶ブランド」になるには
@京都府内産50%以上含まれる
A蒸す、揉む、撚るの宇治茶製法で出来たもの
B京都府内で加工したものという3つの要件を満たす事、
また、栄西禅師がお茶の薬としての効用を伝えたことから、
お茶の数え方が「一服、ニ服」と云われる様になった事など
身近なお茶の成り立ちを興味深く聞くことが出来ました。
様々な種類のお茶の製法についてはビデオで分かりやすく説明して頂きながら、
実際の茶葉を手にとって、香りや味を確認することも出来ました。
合間に祇園辻利さん特製の抹茶とナッツのアイスを頂き、
お菓子もよばれ、美味しいお茶の淹れ方も学び、盛りだくさんの充実した学習会でした。
このような楽しい体験の機会を作ってくださった
祇園辻利本社の方々や富澤さんに感謝致します。
有難うございました。
他にも、建仁寺のお庭の、祇園辻利会長さまが建てられた茶碑の前で記念写真を写したり、
茶碑周りに植えられたお茶の木に白い椿の様な花が咲いていたり、硬い実が出来ており、
その実が割れると中に3つの丸い種が出てくる事から、
地図記号の茶畑の印が、丸3つであることや、
たくさん書ききれてなく、すみません



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