ユネスコ・スクール晴明丘小学校地域園芸クラブ 大人の遠足
今夏、あべのハルカス近鉄本店にて
「舞昆プレゼンツ・」親子で楽しむ大阪の歴史と味」
(なにわ未来遺産フォーラム主催)で、
育てたなにわ伝統野菜・玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)の
美味しいおつまみでつくっていただきましたが
今回は、勝間南瓜(こつまなんきん)!
好天に恵まれた朝9時半に阪堺電車の「聖天坂」前で集合して、
住之江区の舞昆工場へ出掛けてました。
道中「勝間街道」と呼ばれる通りを抜け、
西成区玉出にある生根神社へ立ち寄りました。
玉出(旧勝間村)の特産品として昔栽培されていた南瓜を
「豊受大御神(食物の神)」として祀られている「南瓜塚」を参拝して工場へ向かいました。
2階の会議室へ通され社員の井上さんより今日の見学会のスケジュールの説明がありました。
今月16日の神嘗祭(五穀豊穣の感謝祭)の日に奉納されるお品に
舞昆の商品が伊勢神宮に届けられるというお話がありました。

その後、分業された工場内の各部屋へ案内され、日々新しい商品を開発している研究室や、
商品問い合わせのコールセンター、大きな釜で佃煮を炊く部屋や、
商品を測って袋詰めする部屋など見学しました。
コールセンター 事務所
(まずはエアーシャワーをあび室内へ)
どの部屋でも従業員の方が明るく対応して下さり、機器の説明を聞いたり、
試食させて頂いたり、楽しく見学する事が出来ました。
その後、テーブルにつき、
舞昆の昆布 自然観察学習園で採れた勝間南瓜を
小さな一人用釜で炊けるようにセットされ、
各々、用意された水や、細かく切った南瓜、
舞昆オリジナルの「発酵旨だれ」を入れて「勝間南瓜と昆布の佃煮」を一人ずつ作りました。
観察園の勝間なんきんとシソの実
昆布が炊きあがる間に、社長さんのランチョン・セミナー
北海道の噴火湾で育った道南産真昆布を大阪で3年間熟成させ、
農林水産大臣賞を受賞した「直火仕込み製法」で昆布の佃煮を作り
(昆布発酵には、こうはら社長考案のアケビの花の天然酵母が使用される)
それを更に1カ月寝かせて世界初の発酵塩昆布「舞昆」が出来上がるという、
作られた方の様々な苦労話も交えて商品の説明をして頂きました。
昔から関西では、大阪は昆布、京都は漬物、和歌山は梅干というように、
米飯のある食卓には欠かせない食品として日本人に親しまれて来たというお話を聞きました。
そもそも昆布は温泉の湧くミネラル豊富な海域で育ち(海水温も低い方が良いのか)、
北海道の利尻や日高は有名ですが、江戸時代に北前船が日本海から瀬戸内に航海する間に、
中国山脈や四国山脈から運ばれてきた天然酵母が昆布に付着すると、
それが発酵して大坂に着く頃には、美味しい出汁昆布が出来上がっていたそうです。
江戸時代にお伊勢参りにきた旅人が、大坂に寄った際、
この出汁昆布を頂いて「こんな美味しい昆布は江戸では食べれない」と、
食い倒れる程、一生分の昆布を食べ江戸に帰ったということ。
さらに 昆布に含まれる「カロテノイド」という成分は、
身体を燃焼させたり、血液をサラサラにする効果があるそうです。
おはなしを聞いているうちに
昆布も煮えてきました。
舞昆さんの手作りランチには育てた勝間南瓜が肉巻き料理ででてきて
皆んなで頂きました。
とても美味しいランチでした。
自然観察学習園で何年も勝間南瓜を育て、
調理してもなかなか美味しく味わうのが難しかったものの
舞昆の発酵旨だれで簡単に「勝間南瓜発酵昆布」ができあがり
お土産にもって帰らせてもらえ、
翌日にも旨味が熟成されていて、家族にも大好評で
よりおいしくいただけました。
食後には社長さんや社員の方々と神嘗祭の日に奉納される舞昆商品と一緒に記念撮影。
また伊勢神宮に奉納される
「大嘗宮」のペーパークラフトを作りました。
作っていく中で、模型を見ながら、大嘗祭の意味や建物の配置や
古来から朝廷に献上される昆布のことなど、色々な事を学習させて頂きました。
盛りだくさんの内容でしたが、知らない事も多く、実り多い見学会になりました。
ご協力頂きました、舞昆の社長さん始め、従業員の皆さんには大変感謝致します。
ありがとうございました。
今日参加された皆さんもお疲れ様でした。
令和天皇即位式に因み、今日知り得た知識を家族や子供達との話題作りになれば良いですね。
おみやげにいただいた
勝間南瓜の発酵佃煮昆布
消臭スプレー
posted by engei at 19:00|
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