今日、
なにわの片葉の葦(なにわのかたはのあし)という珍しい葦を
自然観察学習園のとんぼ池のところに植えました。
この片葉の葦の自生地に生えていた蒲(ガマ)も
一緒に持ってきて植えました。
この蒲は
姫蒲という種類だそうです。

(左 柴山校長先生 右 大島新一郎さん=なにわの片葉の葦保存会代表)
この片葉の葦というのは晴明丘小学校から北へいった
聖天さんの北側で 大谷学園の西の崖下に自生しています。

不思議なことに、茎の片方にだけ葉が付いている葦で
親鸞や空海にまつわるものなど、伝説が全国に残されていますが、
この国有地の葦は、上町台地の西にあり、海風が強く、
いつの間にか片葉になったと言われています。

偶然にも上町台地からの湧き水が流れ出ているところですので、
現在まで残っているようなのです。
自生地は現在は国有地となっていますが、売却地になっているため、
売却されて整地されると「片葉の葦」も無くなってしまいますので、
なんとかこれを保存していこうと、「片葉の葦」保存会が結成され
移植していこうという試みをされています。
片葉の葦_新聞.pdf片葉の葦_おはなし.pdf昨日(6/25)現地で片葉の葦を採取

難波りんごさんが片葉の葦保存会の事務局長をされています。(6/25)

(左から赤阪さん、難波さん、富澤)
昭和62年まで公募で大阪市花が現在のさくらとパンジーに決まるまで
大阪市花は葦でした。
昨年、兵庫県花の”野路菊”を野路菊ネットの方にいただき
すっかり野路菊エリアができています。
以前大阪市の花であった葦もどこかにないかな
っと思っていましたら、こんなめずらしい葦が観察園にきて
とてもうれしいです。
なにわの片葉の葦の群生地では
この葦の採取したあと
葦はその根に褐鉄鉱を形成し、
それが鉄分豊富な稲作に適した地を生み、
またその褐鉄鉱(スズ)から農耕鉄器が作られたということから
土壌を調査され
茶褐色の土が出てきました。

「上町台地はここからです!」というような・・・がけの下で
湧き水もあって水生生物の宝庫のようで
古代の自然がそのままのこっている環境を学ぶ上で貴重なところのようです。
TOM
posted by engei at 23:39|
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